「地球の静止する日」1951年のオリジナルを見た

12月19日公開の「地球が静止する日」のCMを最近やたら見かけるなぁと思っていたら、レンタル屋さんで同じタイトルの映画を見つけた。するとDVDのパッケージには”2008年キアヌ・リーブス主演でリメイク”とでかでかと書いてあって、どうやらこいつがオリジナルらしい。よく見たら邦題が若干違ってて、地球の静止する日。原題は「THE DAY THE EARTH STOOD STILL」。1951年の作品。意外と穏やかで、そしておもしろかった。

話がシンプルによくできてて、わかりやすくさらっと楽しめる。言いたいことはただひとつ、核兵器の断絶。
宇宙人とのはじめてのコンタクトの話で、見た目は地球人と同じで、侵略とかではなくメッセージを伝えに来たという展開。地球よりも文明の進んだ宇宙人はすでに戦争を放棄、地球人同士が戦車や飛行機で戦っている分にはほっとくけど核はダメだよと。それを使って他の惑星に攻撃でもしようものなら地球ごとぶっ飛ばすぞと。

で、紆余曲折の末にそのメッセージを伝えるだけ伝えて宇宙人は帰っちゃって、おしまい。メッセージを受け取った地球人がどうするかは描かれていなくて、それはつまり作り手から観客への反戦のメッセージでもあったわけだ。

宇宙人が連れてきたロボットが果てしなくチープで時代を感じる。軍も科学者もお手上げな硬い装甲なのに、歩く後ろ姿の膝のところが思いっきり柔軟。オーディオコメンタリーで監督がそのことに触れて、でも試写のときに誰も笑わなかったから安心したと。そこで聞き手も、いいストーリーなら細かいことは気にならないと。まったくそうだね。

オーディオコメンタリーは流し見しただけだけど、他にもいろいろおもしろいことを言ってたな。そのロボット用のスーツはファスナーが前にあるのと後ろにあるのの2着つくってアングルで使い分けたとか、着てるのは20分が限界だったとか。
あと、宇宙人役は有名な俳優が都合があわなくて新人の起用になったんだけど、逆にお客さんに先入観を与えることなく、宇宙人としてはまったと。それから音楽にはテルミンを多く活用したんだって。いいわぁ、テルミン。ぼくも持ってるよ。

ってこのロバート・ワイズ監督、「ウエスト・サイド・ストーリー」とか「サウンド・オブ・ミュージック」とか「スタートレック」とかの人なのか。

というわけで、思いがけず古典の名作に触れて感激。さてこいつが2008年どうリメイクされてるのかな。見に行かなきゃ。

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地球の静止する日@映画生活
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  • 「地球が静止する日」やたら派手に大雑把

    Excerpt: 「地球が静止する日」を見たよ。このまえDVDで見たオリジナルを思い出しながらの鑑賞。リメイクなんだからそれでいいよね。 あれ、やたら宣伝してるわりには客席スカスカだな。 Weblog: 【ぼくんち杉並区】 racked: 2008-12-31 01:05