東京国際映画祭・「掌の小説」がまあよかった

第22回東京国際映画祭。日本映画・ある視点部門の「掌の小説」を見てきたよ。舞台挨拶つき。 文豪・川端康成の、122もの掌編が詰まった「掌の小説」から、「笑わぬ男」「有難う」「日本人アンナ」「不死」4編を若手監督4人の手によりオムニバス映画化。桜が共通モチーフ。 もとが数ページの話なもんだから、大きなストーリー展開はなく、静かに穏やかに淡々と、観念的な抽象的な情景。若干眠くなったものの…

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伊坂幸太郎「死神の精度」を読んだ 映画と違って秀逸

映画で見た「Sweet Rain 死神の精度」がいまいちだったわけですが、なにやら原作はいいよという声をちょいちょい聞いたので、前にヴィレッジヴァンガードで使えなくて手元に残ってた図書カードを使って、とてもひさしぶりに文庫本購入。「死神の精度」、伊坂幸太郎の作品です。 結論、おもしろい。快活にテンポのよい文体は小気味よくて非常に読みやすいし、展開も楽しい。軽すぎず重すぎず、適度な濃さの短編…

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小笠原慧「DZ」 壮大なスケールの物語

ES細胞の論文捏造事件がありましたが、そういえばES細胞が出てくる小説があったぞと本棚から引っ張り出してきて読み直しました。小笠原慧の「DZ」です。 でも読んでみたらES細胞はほんのちょっとしか出てこなかった。なんでES細胞で思い出したんだろう。 それはさておき、これ、おもしろいですよ。 人類の進化を題材にした壮大なスケールの物語。ばらばらに進行するいくつものエピソードがすべて伏線にな…

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映画を思い出しながら「親切なクムジャさん」のノベライズ

映画見たその場で勢いで買った、「親切なクムジャさん」のノベライズを読みました。 クムジャさんとジェニーが通訳なしで以心伝心しちゃうところは若干違和感あったけど、登場人物や映像を思い出しながら、ちょっとずつ映画と違う展開を楽しみながら読めました。 映画とまるっきり同じノベライズはつまんないもんね。結末も映画と違ってて、途中からそのにおいがしたから、最後までどきどきで読めました。 ただ、ぼ…

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「チョコレート工場の秘密」を読んだ 映像化楽しみ

映画「チャーリーとチョコレート工場」の予習に、原作「チョコレート工場の秘密」を読みました。小学校中~高学年向けの児童文学。なかなかわくわくしましたね。子供にもわかりやすい、子供に言っても大丈夫な、軽めのブラックユーモアがステキ。 壮大な工場とか、子供たちが大きくなったり小さくなったりとか、映像化にするにはいい題材な気がするので映画が楽しみになりました。 結末が、えっ、これで終わり?と思っ…

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「シークレット・ウインドウ」の原作を読みました

前に「シークレット・ウインドウ」という映画を見てわりと気に入ったんですが、結末が違うという原作が気になったので、読んでみました。著者はスティーヴン・キング。 原作のタイトルは「秘密の窓、秘密の庭」なんですが、「ランゴリアーズ」というのが表題になっている中編集に収録。700ページを超える文庫本に2作品入ってます。1本ずつで十分な量だと思うのになんで2本で1冊にしちゃったんだろう。しかも読み…

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野沢尚「破線のマリス」

脚本家、小説家の野沢尚さんが亡くなったそうですね。 ▼ニュース http://news.fs.biglobe.ne.jp/social/ym20040628i414.html http://news.fs.biglobe.ne.jp/social/tm040628-987891.html 江戸川乱歩賞をとった「破線のマリス」、あれは名作です。テレビの世界を舞台にしたミステリー。文…

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岡嶋二人「クラインの壺」を読み直しました

何年ぶりかで、岡嶋二人のミステリ「クラインの壺」を読み直してみました。現実と非現実の境界がよくわからなくなるっていう話なんですが、この手の話はとてもすきです。というか、この作品はぼくの中での超名作の1つです。 なんかおもしろいミステリないかなと思っている人にはぜひおすすめします。岡嶋二人独特の軽快な文章で、ぽんぽん読み進められます。 この「クラインの壺」、岡嶋二人の最後の作品で、もう15…

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